ラオス・ベトナム國境、Ban Na Mang ⇔ Na Mèo はバイクに乗ったファランがよく走っている。
ラオス側についた時は13:20分ごろで、アメリカ人とポーランド人のバイカーがいた。
ベトナムのハノイで英語の教師をやっている。
ラオスで故障したポーランド人のバイクのパーツを届けにわざわざアメリカ人の友が届けにきたという。
ラオス側では人の出國スタンプが押され、オーバータイムチャージはかからなかった。
13:30までしっかり閉まっていた。
閑散とした國境で人の通行も少ない。
時折ミニバスの乗客がくるくらいだから昼休みは完全に閉めているようだ。
車の手続きは特になし。
紫の車パスポートにも出國スタンプは押されなかった。
しつこく頼めば押してくれるかもしれない。
次にベトナム側はすぐ近くで、人の入國スタンプが押される。
そして車の手続きでカスタム部屋に入ると遠くから車を眺めるなりダメだと突っぱねる。
右ハンドルだからダメだと主張する。
納得いくはずもないのでねばる。
次に来たベトナム人かラオス人が書類とともに10万ドン紙幣を渡すのを見て、こちらもその手を試して見る気になった。
一枚しかない10万ドン紙幣を車パスポートに挟んで渡す。
すると明らかに対応はニコリとなったが、一旦書類を受けた後、しばらくして紙幣と共に返された。
どうしてもダメなようだ。
ネットで情報探索を続けると、ベトナムは本気で右ハンドルを拒絶しているらしい。
少し英語も話す白制服を来た税関男もダメで万事窮す。
参考サイト:
政府はこのほど、外國で登録された右ハンドル車両のベトナムでの通行に関する政令を公布した。それによると、次の5つの条件を満たした場合に限り通行が認められる。
▽トラックでないこと▽車両が外國の個人・組織の所有物で、外國のナンバープレートを装着していること
▽車両を登録した國の当局が発行した有効な車検証を所持していること
▽運転者が左側通行の國の出身者で運転免許証を取得していること
▽交通運輸省の認可書類を所持していること。
ベトナムでの運転が許可されるのは30日間に限られる。
最後の条件、「交通運輸省の認可書類を所持していること」というのがいけない。
こういうほとんど不可能な条件を課すところがベトナム共産党のダメなところ。
立派な非関税障壁である。
どうすればその認可書類が取れるのかというところがわからない。
おそらくベトナムの車両はタイに難なく入國できているのだろう。
タイとは直接國境を接していないのがいけなかった。
ラオスもカンボジアもベトナムと同じ右側通行。
右側通行の國に右ハンドル車が一時的に2週間だけ走行するのにどんな不利益がベトナムに発生するというのだろうか。
日本車でロシアからアフリカまで走った時には右ハンドルについてケチを付けられてた國は一度もなかった。
そのような國があるとは聞いたこともないから全くの想定外だった。
支那に車の入國を拒絶されたことは2度あるが、それは単にガイドなしの入國を拒絶したいだけであり、ハンドルが右側だからとかいう理由は微塵も言われなかった。
おそらく右ハンドル車の観光目的の一時通過さえ認めないのはベトナム一國だけではなかろうか。
情け容赦なき共産党國といえる。
交渉中に一つ気になるのは、タイ人か、と聞かれたことだ。
日本人と答えるとダメになる。
それならタイ人だったらいいというのか、という論理になる。
100万ドンか國境を変えて試してみよう
車を置いて、とりあえず、ベトナム側の村を歩いてみる。
店先で缶ビールをいくつも飲んでいた先程のバイクのファランたちの話しによれば、100万ドンならいいだろう、という。
100万ドンは40ドルぐらい。
100ドル紙幣ならあるが、もう試してみる気にもならない。
後は、國境を変えて試してみること。
この國境はラオス共産党との歴史的な深い絆のある地域だから、不寛容の度合いが高すぎるところなのかもしれない。
サイゴンに近い南部の國境ならダメとしても、50ドル~100ドル紙幣で入れてくれるかもしれない。
税関には広い空間があってそこに車を置いておいて2週間でもベトナムをバスで旅行してきていいという。
どうするか一晩迷った挙げ句、朝のバス乗ってしまった。
バスにはQUAN SON と書いてあるがどこかと思えばタンホア Thanh Hoá のことだった。
國境は朝7時~17時まで通行可能。
ベトナム税関はここ:
Vietnam refuses temporary import of Thai right-hand drive car