昨夜は新月で、ロシアでは Maslenitsa Мaсленица という祭日であり、ブリヌイ Блины という薄っぺらいホットケーキを食べる習慣がある。
ロシアの旅友がブリヌイ を作ってくれた。ミルクシロップを付けて食べる。
ロシアでは日常の生活でも食べられているが、特に2月下旬に催される四旬節の前の週マースレニッツァ(ロシア語: Масленица, Maslenitsa、「バター祭り」の意、cf.謝肉祭)には大量のブリヌイが消費される。ブリヌイはその丸い形状から太陽の象徴とされ[6]、切支丹教が広まる以前のスラブ民族の間でいくつかの儀式に利用されていた[4]。この習慣は切支丹教が広まった後も正教会により引き継がれ、冬が終わり新しく太陽が再生される事を祝うマースレニッツァには伝統的にブリヌイが祖先の霊への食事、貧者に施す追善料理として用意される(cf.冬至、クリスマス)[6]。マースレニッツァの終わりは四旬節の始まりであり、肉、魚肉はもとより、乳製品や卵の消費が復活祭まで禁じられるため、マースレニッツァの間にブリヌイを消費することは乳製品や卵を四旬節までに使い切ってしまうという現実的な意義もある。マースレニッツァの最終日までに消費しきれなかったブリヌイは、藁でできた巨大な人形(ひとがた)のマースレニッツァ姫(冬の象徴。モレーナまたはコストローマ Kostromaとも)と共に火にくべられ、その灰は豊作を願って畑に撒かれる。