近くの日曜市場でマンゴーに似た果実を見かけて、名前を尋ねるとLamut ラムーット、ラムットと聞こえた。
タイ語で ละมุด ラムーット 。
調べてみると、これもラムーットละมุด と呼ばれている。
このフルーツは甘い。
干し柿のような味わい。
スラタニの人に何人か聞いてみたが、両方共同じ名前ということで間違いなさそうだ。
上の緑色のLamut を、ลูกมุด Lukmud という人も居た。
下の茶色いLamut をMutlam という人も居た。
スラタニの人である。
もっと南部に行くと、緑色のLamut はส้มมุด Som mut ソムーット、ソムットと呼ばれているのかもしれない。
Wikipedia では、ส้มมุด Som mut , Mut orange という名前になっている。
タイの南部、多分この辺のスラタニからマレーシア、インドネシアで採れる果実らしい。
スライス味見もできた。それほどうまいとはいえない。
が、追熟すべしと2個買ってみた。
香りにびっくり
これが実によい香りがする。
シトラス、柑橘系らしき匂い。
机の上に置いてみる。
新居の部屋の、ハウスシック的な匂いを打ち消してくれた。
フルーツの魅力は食べる時の味のみならず、食べる前の香りにもある。
こんなに良い香りがするなら、また買いたい。
ラムーットの芳しさにはまりそう。
このタイ人も香りについて書いている。
このフルーツ、ラムーット、ソムーット ส้มมุด について言及している日本語のブログはないようだ。
グアバも35฿/kg で買ってきたのだが、これも追熟が必要。
今までは硬い時に食べてきて、うまいと思ったことはない。
今度は追熟させてみる。
4日たつと干からびた
完熟させようと思って、4日後には干からびた感じになってきた。
水分が抜けていくようだ。
強力な芳香を発しているのだから、水分が発散されているのだろう。
切り開いてみると、繊維質がたくさんあって食べにくい。
マンゴーに似ているが、繊維の糸がいっぱい引いていて、噛んでも切れない。ゴミとなるレモングラスのようだ。
マンゴーのように甘みは強くない。酸味が強い。
これは特に完熟させるよりも、買ってすぐに食べてよいいのではないか。
一方のグアバも干からびたようになった。表面は柔らかくなったが、皮を剥くと中の方は硬い歯ごたえのまま。
りんごのような味わい。
熱帯域のリンゴと思えばしっくりくる。
硬いうちに、りんごのようにパリッと食べればよいのだろう。
Lamut 2回目はうまかった
2週間後、また近くの日曜市場でラムットを見つけた。
スラタニでは、一個10฿で売っていたが、ここでは一皿に小粒7個乗っていて、10฿だった。
それで買って、翌々日、蟻が傷口に群がっているのを見て食べることにした。
皮は分厚いので硬く見えるが、押すと少し凹む柔らかさがでている。
これが実はうまかった。
このフルーツは熟れたからといって緑色が変色するわけではない。
歯ごたえもいい。
マンゴーに似ているが少し柑橘系のさわやかさがある。
野生のマンゴーの味わいという感じ。
やはり買ってすぐ食べて正解だった。
間違っても干からびるまで放置すべきではない。
このラムーットの香りは
後追記:
このラムーットの香りは、慣れるとあまり良い香りには感じなくなるかもしれない。
最初は室内のシックハウス的な匂いに悩まされていた時期だったので格別にラムーットが消臭剤として機能してくれたのが良かった。
その後、通気のよい部屋に移ると、シックハウス的な匂いも薄れていた。
何度もラムーットを買ったりもらったりで匂いに慣れてくると室内に置くよりも室外に置くようになった。