家に着いて、屋根付き車置き場にいつものように車を停め、ドアを開けて出ようとすると、そこにはゲッコーに巻き付いた蛇の塊があった。
よく見ると、巻き付かれたゲッコーも蛇にしっかり噛み付いている。
締め上げられたゲッコーは胴体を折り曲げられている。
蛇の頭はこちらの動きに応じて動くし、ゲッコーの尻尾も時折動くのでどちらもまだ生きている。
ゲッコーの目は閉じないらしい。
丁度昨日の昼間もその付近からTokay トカイゲッコーの特徴的な鳴き声がするので探してみたのだが、見つからなかった。
ゲッコーの天敵は蛇であった。
ヤモリもゲッコーも多いがそれは蛇に狙われて増えすぎないようになっているのだろう。
巻き付かれたゲッコーは身動きできないし、放っておけば息絶えるしかないだろう。
余計な干渉はせずに観賞して成り行きを見届けることにした。
1時間後に見てみると、ゲッコーの下半身は解かれていて、ぐったりしていた。
この後どうなるのか、20分後に戻ると、ゲッコーの頭は齧り付かれていた。
こちらの動きを警戒して蛇が態勢を変えて後ずさりし始めたので、遠くに逃げてしまわないように、こちらから姿を隠した。
10分後に戻ると、ゲッコーの頭は完全に蛇の中に飲み込まれた状態だった。
尻尾の先まで飲み込み終わるまで30分かかっていた。
この間、蛇の天敵が現れたならば、難なく食べられてしまうだろう。
この緑蛇の天敵は何だろう?
大きな鳥とか、犬、猫だろうか?
この蛇は英名 Golden Tree Snake 日本名 ゴールデントビヘビ というらしいが、緑色が鮮やかなので緑蛇でいいと思う。
ゴールデンとは言い難い色である。
今回始めて見かけた蛇。
ヤモリ、ゲッコーはこの辺の家なら、どこの家にも住み着いている。
そのゲッコーを蛇が食べに来る。
ゲッコーが増えすぎないように、蛇が食べてくれるのだろう。
この緑蛇には毒はないか、あってもわずからしい。