ラノンのラクサワリン温泉の谷筋から一山越えたところの川谷筋にある戸建ての家に移転した。
6軒ぐらいある賃貸住宅の1つで、他の家にはファランとタイ妻の住人が多い。
この少し上流にある3500฿のワンルームのセメントバンガロー風の家にまずは移転したのだが、金を払った後から、毎日午後4時間、夜間も5時間ぐらい水のポンプの電源を切ると言いだした。
ポンプが止まれば蛇口を捻っても水は出ない仕組みになっている。
高所の大きなタンクに溜めて、それが自然重力で配水されるしくみではなく、常時ポンプの稼働が必要なタイプ。
バケツに溜めた水を使えばいいだろうという考え。
そんなことやってられない。
それにポンプの稼働音が四六時中ガタガタと鋭い騒音を発していることに気づいた。
それで翌日、すぐ近くのこの貸家を紹介されて移動してきた。
荷物をまた車に積み直さないといけない。
ここの水はまともなのかと思ったら、水はいつも濁りがある。雨水のようなやわらかな濁り。
時にはこんなに濁る。
キッチンの蛇口は水圧が弱い。
ホットシャワーは熱くなるが、これも水圧が弱くなったり強くなったりする。ちょろちょろとしか出なくなることもよくある。
シャワーが出ていたのは最初の2週間だけで、その後は水圧が弱すぎて使い物にならなくなった。
近くの川浴の方がよい。
もうひとつの黄色いポンプを止めるとこの家のシャワーとキッチンの水圧が弱くなるようだ。
電気代節約のためだけに止めているのかもしれない。
井戸から汲み上げるようなポンプが10m離れたところにあるが、これがまたガタガタとうるさい。
鳴らない時も多いが、鳴り出すと断続的に音を発する。
見てみると日立のポンプ WM-P 250GX2 だった。
蛇口をひねって水を出そうとすると稼働音が発する仕組みのようだ。
黄色いポンプもある。
家ごとに別々のポンプが稼働しているらしい。
白いポンプは隣の家。
黄色いポンプがこちらの家。
この黄色いポンプの電源プラグが外されていることがあったが水圧は弱いながらも、水は出る。がシャワーは弱すぎて使えない。
この白いポンプは50mぐらい離れていないとうるさい。
自分の家が水を出している時だけ稼働音がするならさほど気にならないだろうが、隣の家が頻繁に水道を使って音がするのがいけない。
隣には5人ぐらい住んでいる。
隣が外出していて居ない時には静か。
チェンライで日本人が建てた家を訪問した際に、庭先で食事したのだが、そのすぐ近くに大きな水のタンクがあった。
タイ人の嫁さんが近くで洗濯を始めると、ポンプから発生する音が鳴り止まなくなった。
タンクを高所に配置して自然落下力で給水する方式を勧めると、高価になるからとか。
2階建ての貸家を5棟も併設しているのに金がないとは言えないだろう。
静寂環境のために最低限必要な設備とは考えられないようだ。
高所タンク自然重力配水方式(高架水槽給水方式)であれば、タンク内の水がなくなって揚水ポンプする時だけの騒音ですむ。常時がたがたと煩いよりも、よほど快適だろう。
高所タンク方式の場合は、タンクの水がなくなると断水するということがタイのゲストハウスではしばしば毎日のように発生する。
その場合は手動でポンプを稼働させる手間暇がかかる。
そして断水した後の最初の水は濁っている。
タンク内の水がなくなったら自動的にポンプが稼働するような仕組みのところは少ないようだ。
静寂は貴重である。
交通騒音からの自由、
水道ポンプからの自由、
近隣騒音(カラオケなど)からの自由、
これらが全てない環境、
静寂は貴重である。
インドのゲストハウスでは屋上が平で、水タンクがあることが多かった。その点、タイよりもうるさくないのかも。
日本でも水道ポンプの騒音で悩まされている人もあるようだが、経験上もっと酷いのは浄化槽の常時騒音であった。これは電源プラグを抜かないとおさまらない。