紫尾温泉に来た。
しび荘の風呂に入った。300円だった。
ここには2001年頃にバックパッカー九州温泉巡り中に来たことがある。車の免許がない時だった。2泊ぐらいした。
ここを出た後は歩いて峠越え、湯川内温泉に至った。20km以上あるが、途中バスなどに乗ったかどうかは覚えていない。バスが通れるような道ではない。トンネルができる前からあったような旧道峠道である。今回は早朝に車で軌跡を辿ってみたら鹿が4回出てきた。朝日が出る前だった。
今回のしび荘の印象はよくない。
浴場が汚らしく感じる。
ぬめりがある。苔、カビっぽい感じ。
浴槽は内に2個、外に露天風呂1個。
露天風呂は、独占制で、先客が出るまでは他の人が入れないように札をひっくりかえすようになっている。
先に内風呂に入った。
壁際の細長い浴槽には緑がかった温めの湯が入っている。ほとんどこちらに浸かっていた。底がセメントでざらつきが気持ち悪い。やはりセメントだけはやめたほうがいい。尻、背中、頭等の肌が接する部分の材質は、木が一番、自然岩が次にいい。
湯の流入も水道の蛇口から注がれている。少ない。妙見温泉のざぶざぶ豊流を何箇所も見てきた後ではわびしく感じる。
他人の評価はあてにならないことが多いものだ。
ここの風呂は居心地が悪い。
天井を見よ。
スレート、鉄筋で錆がみえる。薄汚い。破け隙間もみえる。
泉質はそれほどつるつるはしない。
中央には長円形の浴槽がある。透明で熱い。ライオンの口から湯が注がれるしくみ。道後温泉もこんな感じだったかと思い出す。コップがあって飲むとうまい。タイル式の浴槽。
壁際のぬるゆ浴槽は1段上にある感じ。泉質も異なる。あつ湯を上にして自然落下ぬる湯浴槽にすればよいと思うのだが。二段階自然冷却式浴槽という。奈良田温泉の浴場が模範となる。
ここの客はだれも挨拶しなかった。3回こんにちはを言うべき場面があったが、誰も知らん振り。
体の石鹸泡を十分流さずに残ったまま浸かる人が2人いた。30分ぐらいは一人っきりだった。
上がって露天風呂をもう一度のぞいてもう入らないで帰ろうかと思ったが、ぬるく感じたので入ってしまった。
ここが一番気持ち良い。汚さがない。底はセメントだが、マシな方。岩の浴槽。岩枕で横になれる広さがある。川べりで気持ちいい。5月ならホタルが出そう。
明日は共同湯に入るべし。