DMC-CM1 はドコモのBand19、FOMAプラスエリアの電波がつかめない。
対応バンドが少なくて接続力が低い。
そこでBand19を拾うようにしてみた。Nexus5の時と同じように。
結果として、WCDMA band6と19を追加有効にすることができて、3G、HSDPA接続はできるようになった。
LTEバンド19は有効にできなかった。
SIMはPlala-LTEを使用している。
手順を記す。1877番を書き換えるだけなのでやってみれば簡単。
0. ルート化する。
参照: DMC-CM1 をルート化するには
1. CM1の全パーティションの完全バックアップ
2. 必要ファイルをダウンロード
* [QPST 2.7 build 402] QPST_2.7_366 だとスマホCM1を認識しなかったので402を選択。 QPSTが使えない場合は、DFS CDMA Tool を使う。無料DEMO版のDFS CDMA Tool は設定変更の書き込みができなかったり機能制限があるがファイルのコピーや移植はできる。
* DIAGモード用ドライバ HTC Diag Drivers.zip
* mzTool 最新版は1.2.1a mzTool (以下のとおりの値に書き換えるなら mzTool は不要。)
mzTool本体と同じフォルダに「wxmsw293u_gcc_custom.dll」を置いておく。
3. 参照先と同じようにして、スマホDM1をPCに Diag モードで接続できるようにする。
参照【OnePlus One】OnePlus One(A0001)をDIAGモードでPCに接続する
- コマンドプロンプトで「adb shell」と入力し、「Enter」キーを押す。
- 続いて、「su」と入力し、「Enter」キーを押す。
- 続いて、「setprop sys.usb.config diag,adb」と入力し、「Enter」キーを押す。
コマンドプロンプトを開くときには、adb.exe のある場所をエクスプローラーで開いてから、Shift+右クリックし、「コマンドヰンドウをここで開く」
その際にWindow 8以降を使用の場合は、ドライバをインストできないので、細工が必要。
参照:ドライバの署名を無効にする の手順2のみで十分
4. QPSTをインストし、QPST Configuration を起動。COMポート番号を確認し、スマホと接続。
5. RF NV Manager を起動し1877番を編集する。
C:Program Files (x86)QualcommQPSTbinRF_NV_Manager.exe
を探して起動する。
参照: Xperia Z Ultra C6833]band19 LTE プラスエリア化の覚書
1877 の値を変更する。CM1の
初期値 10進数:565217803633024 16進数hex:565217803633024
変更後 10進数:1153486722544697728 hex: 100202100E680180
以上でWCDMAのバンド6と19が有効になり、HSDPAで電波が入るようになります。
WCDMA(3G) | 1 | 2 | 4 | 5 (6と19を内包) | 6 | 8 | 9 | 11 | 19 |
NTTdocomo | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
SoftBank | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
Y!mobile | ◯ | ||||||||
Nexus5-D821 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||
Nexus5-D820 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
DMC-CM1 | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | △ |
Hマークで接続できるようになった。 |
以下はLTEバンド19を有効にするための試みの作業です。電波はつかめなかったので無駄な作業になるかもしれません。必要なし。
6. QPST EFS Explorer で [nv]->[item_files]->[rfnv] ファイルを全部PCにバックアップコピーしておく。
DMC-CM1 のオリジナルRFNVファイル rfnv-CM1-original-2015-09-30 499ファイル
変更後のRFNVファイルrfnv-CM1-2016-03-15 507ファイル
7.QXDM をインストールし起動する。06828番と6829番を編集する。
参照: Xperia Z Ultra C6833]band19 LTE プラスエリア化の覚書
CM1の初期値:2進数:10000000000011011101 10進数:524509 16進数:800DD
変更後の値: 1000000000011011101 10進数:262365 16進数:400DD
これでバンド19を有効にし20を無効にしました。20を無効にしたのは19と干渉するらしいから。
更に、バンド19,21,28を有効にする設定も試してみました。
変更後の値: 1000000101000000000011011101 10進数:135528669 16進数:81400DD
これでしばらく使ってみます。
要所は、1877を編集(書き換え)するにはRF_NV_Managerを使用し、6828を編集するにはQXDMを使用すること。
LTE (4G) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 (19を内包) | 7 | 8 | 11 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 25 | 26 | 28 | 41 |
NTTdocomo | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||||||||
SoftBank | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||||||
Y!mobile | ◯ | ◯ | |||||||||||||||
au | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||||
Nexus5-D821 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||||
Nexus5-D820 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||||
DMC-CM1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
山奥で電波が入らなかった場所でも入るようになりました。
プラスエリア化したNexus5と比較しているので違いがよくわかります。
Band19を有効化できないのはもともとCM1が物理的に対応していない、又は対応していたとしても、それを有効化できるRFNVファイルを移植できていないからです。Nexus5の
「Nexus 5(LG-D820)のRFNV(22969/24200)を移植し、NV値を書き換える」
をCM1に移植してみましたがダメでした。特に異常な動作はないのでそのままにしています。
4G LTE Switch で 「LTE only」 での接続設定にしたところ。
何らかのLTE電波をキャッチしているようだがつながらない 。
鹿の戯れる牧場でも3G接続できるようになった。車で移動オフィス。
まあしかし旅行中、屋内で使用する時は窓際でしか電波をつかめないことがあるのでWifiルーターで窓際で受けて、Wifiで室内に中継する使い方になる。古いNexus5をWifiルーターとして使える。受信中継機の携行が必要。それに、SIMを入れると電池の消費が早い。
ぬる湯の温泉に浸かりながらもいいものだ。ここでもコンクリート壁で電波が遮断されている。窓際では受信可能。 |
参考: Android端末の対応バンドの変更について(NTTdocomoプラスエリア対応など)
[Xperia Z Ultra C6833]band19 LTE プラスエリア化の覚書 |
携帯電話/Nexus5/NTTdocomoプラスエリア対応NTTdocomoプラスエリア対応 - 資料室
* DMC-CM1 はカメラにスマホがついたカメフォーン
* DMC-CM1は200gでRX100よりも40g軽い。
* DMC-CM1 をルート化するには
* DMC-CM1 で撮った栗の写真