2009年に民主党政権が誕生した時、一番の公約は「天下りの排除」だった。けれど、これが一向に進んでいない。今では、天下りとは何ですかのていたらくだ。
では、どうするか。下手に排除するから、ヤミの天下りが増えてくるのだ。
逆に、天下りを奨励してみてはどうか。役人はどんどん天下りしなさい。何なら、天下りのための公団、公社、機構、財団、会社を、どんどん新規に作っていい。
ただし、条件がある。
1人でも元・前役人がいる団体や組織には、國や都道府県、市町村は一円たりとも、交付金や寄付金、補助金の交付や支給は認めない。赤字補填(ほてん)などもってのほかだ。
経営や運営はすべて自分の金でやらせる。民間企業はすべて自前で経営している。天下りの団体もすべて自分の金でやるのは当たり前だ。年度初めに組む予算といえども、自己資金でやってもらいたいと思う。
出典: 朝日新聞、2012年3月23日