翌朝5時半に紫尾温泉の共同浴場にいってみた。この季節まだ暗いが続々と客が来ては帰っていく。
5時からやっているのはめずらい、感心。
ここは2重価格制で、紫尾区居住者が100円でよそ者は200円となっている。番台の人に聞いてみると、紫尾区の財産だから、という。市の補助金も入っているだろう、と尋ねても、いや、自分たちの金だけでやっているという。おそらく嘘である。このような区の施設が補助金なしに建設されているはずはない。さつま町に情報公開請求すればよい。
仮に地域住民の財産であったとしても、このような居住地差別価格は許されるだろうか? 不公正感を抑えることはできない。
「己の欲せざる所人に施すことなかれ」、自分にされたくないことは人にするなかれ、という原則に反する。
紫尾区の住民が一歩区の外に出た途端に、紫尾区の住民は2倍払え、と言われたいだろうか? そうなるとトータルでは紫尾区民の損失のほうが大きくなるだろう。紫尾区から一歩もでることなく人生を終えるような人だけが得するシステムである。狭量という他ない。部落差別価格である。
時々このような部落差別価格が並べてある温泉地があって気持ち悪い。
神社の境内から湧出する「神の湯」を自称していながら無慈悲な差別価格というのも似つかわしくない。
さて、入り口を開けて風呂に入ってみると熱すぎて5分も入っていられない。典型的な追い出し温泉。昨夕も日曜日だからか客があふれていた。来る客をどんどん追い出す湯の熱さが欲理にかなう。
飲泉はできる。うまい。
朝からごしごし身体を泡立てて洗っては帰っていく客が多い。
身体を洗うという用を足すためだけにある温泉浴場である。街の銭湯とその性質は変わらない。
ここは外でお湯汲み+足湯がいい。入浴はしび荘の露天風呂のみでいい。
温泉水の補給地としては優秀。ボトル満タンにして帰るがよい。
隣の建物では地元物産など売っている。野菜、つけものなどあり。
駐車場は広く、オートキャンプもいい。
すぐそばに有料キャンプ場もあるが。
この後、湯川内温泉に向かった。